ジュリアン・オピー展開催

2016年10月19日(水)から、MAHO KUBOTA GALLERY(東京・神宮前)にて、ジュリアン・オピーの個展が開催されます。

ジュリアン・オピーは1958年ロンドン生まれのアーティストです。風景や人物など、アートにおける古来からの主要なモチーフをピクトグラムやアニメの表現を連想させるシンプルな描画と色彩表現により簡略化し、最低限の要素で表現する表現様式がアート界のみならず広義のカルチャーシーンで大きな支持を集め続けています。近年は大英博物館(2011年)、英国ナショナルポートレイト・ギャラリー(2012年)、テートギャラリー・リバプール(2012年)、ポーランド現代美術館(2014年)、ドイツ新美術館(2015年)などで展覧会を開催しています。Blurのアルバムジャケット、英国ロイヤルバレエ団やU2のステージデザインなど、アートの枠を越えたプロジェクトも多数手がけています。

本展に向けてオピーはギャラリースペースを壁面でしきり、迷路のような空間を創り出す予定です。迷路に迷い込む鑑賞者は、狭い空間を行き来するうちに壁のペインティングの姿を自分の動きにエコーさせ、次のコーナーにある映像作品を通して外の世界を疑似体験するような複合的な知覚のプロセスを体験することになります。アートとは視覚体験でありながら、実は目の単体による体験ではなく、私たちの五感、あるいはそれを超える知覚がすべて総動員されることで初めて認識できる複雑で総合的な知覚の体験であることを、オピーはこの新作展でシンプルな表現を用いて伝えます。

イギリスの現代美術を代表するアーティストの新作展。この機会に是非ご高覧ください。

この記事を詳しく読む