牧野貴個展「Memento Stella」
2018年1月20日(土)から、URANO(東京・天王洲)にて、牧野貴さんの個展「Memento Stella」が開催されています。
牧野貴さんは、1978年東京都生まれ横浜在住のアーティストです。2001年に日本大学芸術学部映画学科撮影・録音コース卒業後に渡英、ブラザーズ・クエイのアトリエコニンクを訪問し、映像、照明、音楽に関しての示唆を受けました。その後、カラーリストとして、多くの劇映画やCF、ミュージックビデオ等の色彩を担当し、フィルム及びビデオに関する技術を高めながら、2004年より自身の作品上映を開始しました。自然現象や人間、街など既成のオブジェクトを、フィルムやビデオなど様々なフォーマットで撮影、編集段階において重層化して構築し、その無限に広がり続けるような極めて有機的で想像的な牧野の映像作品は、国際的に高く評価されてきました。現在は日本を拠点に、映画、音楽、インスタレーション、オーディオビジュアルパフォーマンスなど世界各地で発表しており、ジム・オルーク、大友良英さん、坂本龍一さん、マシネファブリーク、サイモン・フィッシャー・ターナーなど、著名な音楽家とのコラボレーションも活発に行っています。
本展のタイトルである「Memento Stella」は、「星を想え」「ここが星であることを忘れてはならない」といった意味の造語であり、2017年8月より開始されたプロジェクトの名称です。これまで同タイトルにより、4K サイレント映画、360度映像インスタレーション、銅版画、音楽など、様々なフォーマットで制作を続けてきましたが、本展覧会では今回の展示の為に制作された「Memento Stella Sea」の上映の他、「Memento Stella Ⅱ」、銅版画、そして近年の代表作であり、Memento Stella プロジェクトへ至る為の重要作である「On Generation and Corruption」(2017)、「Spase Noise 3D」(2016) も展示されます。
「Memento Stella」の会期は2018年2月17日まで。