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BLUM & POEで「パレルゴン: 1980年代、90年代の日本の美術」開催

By the editors of TECHNÉ, posted at 11:45 AM on February 13, 2019

Image: Tsuyoshi Ozawa, “Jizoing” (1993/2019)

BLUM & POE (ロサンゼルス)にて、2019年2月14日から、キュレーターに吉竹美香さんを迎えた「パレルゴン:1980年代、90年代の日本の美術」が開催されます。

アブジェクト・ポリティクス、超越するメディア、パフォーマティビティ、サタイア、シミュレーションといったテーマに分かれた本展では、ペインティング、立体作品、パフォーマンス、ノイズ、映像、写真といった多岐にわたる媒体を通じて、複数のアーティストによる様々な作品群が展示されます。

本展のタイトルである「パレルゴン」は、80年代に若い世代の作家を中心に生まれたニュー・ウェーブの動向と結びつき、多くの日本人作家たちを紹介してきた東京に存在した画廊、ギャラリー・パレルゴン (1981 - 1986年)にちなんでいます。その名称は、ジャック・デリダにより1979年に発表され、美術作品の「枠組み」についての疑問を投げかけた論考のタイトル「パレルゴン」に由来しており、その言説は、当時多くの作家や批評家に影響を与えました。

本展では、今日の日本の現代美術を把握し、理解を深めていく上で重要となるこの20年間 (1980-1999年)に生み出されてきた作品群が一堂に会します。1970年代に「もの派」によって展開されたオブジェや関係性についてのコンセプチュアルな再考の後に続くこの時代には、インスタレーション、パフォーマンス、また実験的な多ジャンルでの実践を通して探求を行ってきた言語やメディアを用いた作家たちの新しい批判的試みが花開きました。

「パレルゴン」展は、BLUM & POE開廊25年の節目の年に開催されます。本展は、代表であるティム・ブラムが、その数年間の東京滞在の中で日本の美術シーンに関わってきた、まさに本展のテーマと同時代である、90年代初期から始まったBLUM & POEの歴史について言及し、長年紹介してきた日本美術の歴史的な領域についての架け橋となるものです。本展は、「もの派」という芸術動向の台頭と、村上隆さんや奈良美智さんといった作家で知られる「ネオ・ポップ」と呼ばれた世代の間に横たわる、日本美術における重要な数十年間について掘り下げていく試みと言えます。

その他にも、共同開催となるノナカ・ヒルでの展示や、日本のノイズミュージック、電子音響音楽といったジャンルを代表するアーティストのパフォーマンスも複数の会場で開催されます。会期は、第1期が2019年2月14日から3月23日まで、第2期が2019年4月6日から5月19日まで開催されます。

第1期
荒木経惟
畠山直哉
池田亮司
石川順惠
宮島達男
森山大道
中村一美
大竹伸朗
小沢剛
高梨豊
椿昇
柳幸典

第2期
EYE
灰野敬二
木村 友紀
森万里子
中原浩大
中村政人
岡崎乾二郎
大友良英
佐藤ジン
Small Village Center
渡辺克己
柳幸典
ヤノベケンジ
横尾忠則
YoshimiO / SAICOBAB

ノナカ・ヒル
畠山直哉
石川順惠
角永和夫
森山大道
中村一美
築地仁

event_note

Information

BLUM & POE LOS ANGELES

住所
2727 S. LA CIENEGA BOULEVARD LOS ANGELES, CALIFORNIA 90034
サイト
https://www.blumandpoe.com/
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BLUM & POE LOS ANGELES

バージョン情報
Version 3.0
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