米TIME誌、アート界で最も影響力のある100人を初発表 リヒター、アルノーらが選出
米TIME誌は、現在のアート界で最も影響力のある100人を選出する「TIME100 Art」を初めて発表した。アーティストをはじめ、美術館関係者、キュレーター、ギャラリスト、コレクター、アートアドバイザーなど幅広い分野から選出され、日本からは寺瀬由紀と蜷川敦子が名を連ねた。
アーティストには、Amy Sherald(エイミー・シェラルド)、Gerhard Richter(ゲルハルト・リヒター)、Maurizio Cattelan(マウリツィオ・カテラン)、Kerry James Marshall(ケリー・ジェームズ・マーシャル)、Wolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)、Tracey Emin(トレイシー・エミン)、Hito Steyerl(ヒト・シュタイエル)のほか、Banksy(バンクシー)、KAWS、JR、Refik Anadol(レフィーク・アナドール)らが選出された。
一方、Jeff Koons(ジェフ・クーンズ)やAi Weiwei(アイ・ウェイウェイ)といった著名アーティストは選外となった。TIMEは今回、100人の具体的な選考基準を明らかにしていない。
また、100人のうち半数はアーティスト以外から選出。The Metropolitan Museum of Artの館長兼CEOを務めるMax Hollein(マックス・ホライン)、The Studio Museum in Harlemの館長兼チーフキュレーターThelma Golden(セルマ・ゴールデン)、Guggenheim Museumの副館長兼チーフキュレーターNaomi Beckwith(ナオミ・ベックウィズ)といった美術館関係者のほか、Larry Gagosian(ラリー・ガゴシアン)、David Zwirner(デイヴィッド・ツヴィルナー)らギャラリストも名を連ねる。
日本から選ばれた寺瀬由紀は、Amy Cappellazzo(エイミー・カペラッツォ)とともにArt Intelligence Globalを率いるアートアドバイザー。蜷川敦子は東京のギャラリー「Take Ninagawa」を運営し、「Art Week Tokyo」の共同創設者としても活動している。このほか、LVMH会長兼CEOのBernard Arnault(ベルナール・アルノー)、Art BaselのCEOを務めるNoah Horowitz(ノア・ホロウィッツ)、オークションプラットフォーム「Fair Warning」を創設したLoïc Gouzer(ロイック・グーザー)らも選出された。
「TIME100 Art」の世界版カバーには、Michelle Obama(ミシェル・オバマ)の公式肖像画を手掛けたことでも知られるAmy Sheraldが登場。撮影は同じく今回の100人に選出された写真家Tyler Mitchell(タイラー・ミッチェル)が担当した。存命の画家が単独でTIME誌の表紙を飾るのは50年ぶりとなる。
TIMEは今回、作品を生み出すアーティストだけでなく、展示や流通、収集、資金提供、キュレーションなどを担う人物を含め、現在のアート界を形成する100人を選出している。