トーマス・ルフ来日「トーマス・ルフ展」レポート
2016年8月29日(月)、東京国立近代美術館にて、「トーマス・ルフ展」の内覧会が開催されました。
本展はトーマス・ルフの初期から初公開の最新作までを紹介する展覧会です。ルフは初期に発表した高さ約2メートルにもなる巨大なポートレート作品で注目されました。それ以降、建築、都市風景、ヌード、天体などさまざまなテーマの作品を展開し、それらを通じ、現代人をとりまく世界のあり方についてのユニークなヴィジョンを提示してきました。
会見には、東京国立近代美術館館長の馬渕明子さん、同館の主任研究員である増田玲さん、そしてトーマス・ルフが登壇。ルフは「1977年からデュッセルドルフ芸術アカデミーで学んでいるが、当時は東京の美術館で自分の展覧会が開催出来るなんて思ってもいなかった。というのは、写真は一級品のものではない。そういう時代でした。ここまで状況が変わるとは思わなかった。」とコメントしました。
本展は東京国立近代美術館(東京会場)、金沢21世紀美術館(金沢会場)にて巡回されます。トーマス・ルフの国内美術展での本格的な回顧展は今回が初となります。