「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」開催
2017年11月8日(土)から、森美術館(東京・六本木)にて、「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」が開催されます。
レアンドロ・エルリッヒは、国際的に活躍するアルゼンチン出身のアーティストで、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された「スイミング・プール」の作家としても知られています。大型のインスタレーションから映像まで、エルリッヒの作品は視覚的な錯覚を用いて、見る者の常識に揺さぶりをかけます。一見どこにでもある見慣れた風景ですが、よく見ると、水がないのに舟が浮かんでいたり、人々がさまざまなポーズで壁に張り付いていたりと、その異様な光景に観客は驚きと違和感を覚えます。
本展は、エルリッヒの四半世紀にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模の個展です。新作を含む44点の作品を紹介し、その8割が日本初公開となります。エルリッヒは本展にむけ『今回の個展は、私のキャリアにとって最大の挑戦であり、また、常にさまざまなインスピレーションを与えてくれる、洗練と刺激に満ちた東京で開催できることを大変光栄に思います。私の作品を通して、みなさん一人一人が「日常においてわたしたちがいかに無意識のうちに情性や慣習で行動しているか」、そして「いかに常識や既成概念にとらわれ凝り固まった見方をしているか」ということに気付き、現実を問い直すきっかけになれば嬉しいです。現実は一つだけではない。それが現実なのではないでしょうか。』とコメントしています。
「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」の会期は2018年4月1日(日)までとなっています。
「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」
http://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/index.html